
育毛に良いとされる栄養素は色々とあります。
髪の毛に良いとされる栄養素を摂ることは、育毛のためには重要なことですよね。
毛髪も身体と同じです。栄養バランスの偏った食事をしていると、カラダは健康に育たないように髪の毛も健康に育つことはありません。
今回は育毛に必要な栄養素のひとつであるビタミンEについて詳しくご紹介していきます。
目次
栄養素不足?現代人の食生活
我々現代人の食生活はどうでしょうか?
摂取する栄養素の偏りがかなり見られるのが現代人の食生活。
インスタント食品やジャンクフードの蔓延がその原因ですよね。
他にも関連してくる食生活の問題としては、ダイエットによる栄養に摂取不足、さらに生活リズムの不規則による睡眠不足、ストレス過多などがあげられるでしょう。
このように現代社会において健康な毛髪を維持するのに必要な栄養素を十分に摂取するのは難しい環境にあります。
ビタミンEが頭皮に及ぼす影響
ビタミンEの特徴は『抗酸化作用』です。しかも非常に強い抗酸化作用を持っています。
ビタミンEは活性酸素を取り除く働きがあります。
活性酸素とは老化、動脈硬化、がんなどの原因のひとつと言われているものですよね。つまり健康維持や病気の予防に役立つ栄養素だということになります。
抗酸化作用というのはこの活性酸素を取り除き、酸化を抑える働きのことになります。
活性酸素は皮脂を酸化させます。つまり頭皮の皮脂までも酸化させてしまうので、抜け毛や薄毛の原因になってしまうということです。
ビタミンEの不足が招くもの
ビタミンEが不足すると血行が悪くなってしまいます。
肌の老化や抜け毛、肩こり、冷え性などの諸症状を引き起こす原因となります。
血液から育毛のための栄養素が送り込まれます。
逆にいうと、血行をよくするためにビタミンEを十分に摂取するように心がけると良いでしょう。
ビタミンEが豊富に含まれる食品
ビタミンEが豊富に含まれる食べ物を紹介します。食品には植物性食品と動物性食品がありますのでそれぞれ挙げていきますね。
ビタミンEが豊富な植物性食品
食品名 | 加工状態など | 含有量 |
---|---|---|
アーモンド | 炒り、無塩 | 29.0mg |
ドライトマト | 乾燥 | 18.0mg |
ヘーゼルナッツ | フライ、味付け | 18.0mg |
落花生(大粒種) | 炒り | 10.0mg |
モロヘイヤ | 生 | 6.5mg |
西洋かぼちゃ | 生 | 4.9mg |
しそ(葉) | 生 | 3.9mg |
ほうれん草 | ゆで | 2.6mg |
黄大豆(国産) | 乾燥 | 2.3mg |
豆乳(調整豆乳) | – | 2.2mg |
ビタミンEが豊富な動物性食品
すじこ(しろさけ) | – | 11.0mg |
ツナ缶 | 油漬け | 8.3mg |
サーディン(いわし)缶 | 油漬け | 8.2mg |
うなぎ(養殖) | 生 | 7.4mg |
たらこ(すけとうだら) | 生 | 7.1mg |
はまち(養殖、皮なし) | 刺身 | 5.5mg |
ぎんだら | 生 | 4.6mg |
ほたるいか | ゆで | 4.5mg |
めかじき | 生 | 4.4mg |
卵黄 | 生 | 4.5mg |
ビタミンEがたくさん含まれている食品は、レバー、牛肉、豚肉、かつお、たらこ、アーモンド、バターなどです。
これらの食品を積極的に食事に取り入れてくださいね。
ビタミンEの過剰摂取には注意を
どのようなものでも過剰摂取はよくありませんよね。
しかしビタミンEは食事から摂取している分にはそれほど問題ありません。問題があるとすればビタミンEのサプリメントを過剰に摂取することです。
サプリメントを用いた実験では、「冠動脈疾患」の発症を抑制するのに有用であったという報告がある一方で、疾患へ悪い影響があるという報告もされています。
動物実験ではビタミンEの過剰摂取と骨粗鬆症の関連を示唆する報告もあるようです。
ただし確定事項ではないので一概に『悪い』ということではありませんが、過剰なサプリメントの摂取はやめた方がいいのではないでしょうか。
育毛に必要なビタミンE:まとめ
ビタミンEは活性酸素を抑える働きがあるということでした。
それが抜け毛や薄毛の予防に繋がります。
さらに効果的な摂取方法で言えば、ビタミンCをビタミンEと一緒に摂取すると、育毛効果がさらに高まるものと考えられます。
なぜなら、ビタミンEの抗酸化作用が高まるからです。
ぜひ、育毛のために食生活の見直しとともにビタミンEの積極的な摂取も意識して取り組んでみてはいかがでしょうか。
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